フライジングの初夏。ドイツの風景が最も美しい季節がやってきました。長かった冬を終え、眠りから覚めた植物達が、今年も花を咲かせています。

 上と右は、ヴァイエンシュテファンのすぐ隣にある、観葉植物試験場の様子。夏の庭やバルコニーを賑わす植物でいっぱいです。

 こちらも国立花き芸術専門学校ヴァイエンシュテファンの隣にある、植物園。

 ここは、木と宿根草の学校が作っている実験場のようなもので、全国の同じような学校からも見学グループが訪れ、またフライジング市民の憩いの場にもなっており、この時期になるとたくさんの人々で賑わいます。

 国立花き芸術専門学校ヴァイエンシュテファンの学生も、ここで沢山の素晴らしく美しい、フロリストにとってヨダレモノの材料を切らせてもらっています。

 フロリストでありまた、ガーデナー(庭師)の資格も持っている人は、こちらでは結構いるものです。こういう人の場合、実家が温室などを持っていて、手広く花や苗を生産しているケースが多く、自分達で作った花を自分達で売ろうと花屋も経営しようという目的から、フロリストの勉強を始めるのです。

 しかしフロリストとガーデナーというのは、元来あまり仲がよくありません。フロリストの大半は女性、ガーデナーは男性というのが常で、ガーデナーはフロリストをチャラチャラした女々しい仕事とからかい、フロリストは、綺麗な植物を花が終わったからといってすぐに切り捨ててしまうガーデナーをガサツだと馬鹿にする。私はそんな光景を職業専門学校、ヴァイエンシュテファンでもよく目にしたものでした・・・。でもドイツの男女が仲が悪い!というわけでは、ありませんよ。